COLUMN

人類皆兄弟

T601では社内で定期的にウェビナーを行っています。
スタッフの誰かが講師になって、得意分野に関してオンラインで講義し

社内全体で情報共有をしています。
コロナ禍の影響でオンラインで情報共有することがスタンダードになった恩恵ですね。

先日は映像編集に関する技術的なウェビナーを行いました。
そこで波形モニターの見方の話題になり、ずいぶん昔に先輩技術者に教えてもらった話を思い出しました。

カラーバーはそもそもアナログVTRの時代に収録素材の色を正しく表示させるために
波形モニターで適正な色になるように調整するために必要でした。
なので撮影前にカメラのカラーバーをVTR収録してから撮影に臨みます。
波形モニターにはいくつかの種類があります。
その一つに色位相を測定するベクトルスコープというものがあり

正しくカラーバーが調整されると、各色のボックスに色のポイントが収まるようになります。
ところが、カラーバー収録を忘れてしまった素材が編集室に入って来た場合、色合わせが困難になることがあります。

ベクトルスコープのR(赤)とY(黄)の間に、線が1本表示されています。

「IQ軸」と呼ばれるものです。

この軸が表す色は、人の肌色なんだそうです。
なのでカラーバーが無い素材の色位相を合わせる場合、人物が撮影されていればその肌色が
IQ軸に沿うように調整すれば全体の色位相を合わせることができるのです。
このIQ軸、先輩技術者の話によると肌の色に関係なく人間はみんなIQ軸に沿う色素を持っているんだそうです。
黄色人種も黒人も白人も
色味の濃度の違いだけで、みんなIQ軸に沿う色素なので人間の色は基本みんな一緒なんだそうです。まさに人類皆兄弟ですね。

映像データに人種差別は存在しない。ちょっといい話を思い出しました。

山田 (・ω・)ノ

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