COLUMN

テオ・ヤンセン

現在開催中の「テオ・ヤンセン展」に行ってきました。
テオ・ヤンセンを知っているでしょうか?
風を食べて歩く「ストランドビースト」を生み出し
現代のレオナルド・ダヴィンチと呼ばれている科学者でありアーティストでもあるオランダ人のおじいちゃんです。
「テオ・ヤンセン展」では、映像や写真でしか見たことのないストランドビーストのほとんどが展示されていて
実際に歩く姿も見ることができ、大満足な内容でした。

ストランドビーストを間近でよく見てみると

電気工事などで使われるプラスチックチューブで作られていることがよくわかります。
テオ・ヤンセンはこのプラスチックチューブで作られた作品をあくまでも「生き物」として定義し
修理が難しくなったり素材が劣化すると「死」を宣告するそうです。(バラして捨てたり再利用したりする)
こういった世界観をしっかり定義するプロデュース能力がすごく高い人なんだということがよくわかりました。
そして、会場の出口では
シリアルナンバーの入った額縁に納められたストランドビーストの遺骨(ボロいプラスチックチューブ)が
とんでもない価格で売られていました。

ストランドビーストのサイズにもよりますが

額縁に納められている遺骨のサイズを考えると1/1000くらいではないかと思います.
遺骨だけの原価で考えれば100円以下、それが100倍近い価格で売られ、1体当たり1000個の商品になる。
「過去にストランドビーストとして生きていた」ことの証明だけで莫大な利益を生むスゴすぎるシステム。
偉大な科学者でもありアーティストでもあるテオ・ヤンセンは、偉大な商売人でもあることを実感しました。
「好きなことで生きていく」を体現するアーティスト,テオ・ヤンセンは素晴らしい!
山田(・ω・)ノ
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