前回の記事では、おもしろディスプレイについて書くつもりと書きましたが、違うネタができたので先にそちらのお話。
最近業務で必要になったこともありまして、JUIDAドローン認定資格を取得しに教習所的なものに行き、無事卒業し、ドローン操縦技能有資格者になりました。
そんなこともあり、ドローンの勉強を続けているのですが、数週間前ドローン界の巨人、DJIから衝撃的なドローン製品が発表されました。
その製品はDJI Mavic Miniという名前で、一番の注目点は重量が200g以下ということでしょう。。日本では200g 以下の機体は”トイドローン”というカテゴリーになり航空法適用外になります。今までトイドローンと言うと、カメラジンバルが乗っていなく、カメラの画質も悪い。本当の意味でのおもちゃだったのですが、このドローンは”3軸ジンバル搭載 2.7Kカメラ”が付いています。
もう少し詳しく言うと、最初のリーク情報では、このドローンはDJIのもっとも小型のMavicシリーズになるが、重量は250gとなっていました。これでは航空法適応になるので、小さいというのは実はあまりアドバンテージにはなりにくいなぁと考えてました。
ただ蓋を開けてみたら、日本仕様はバッテリーの容量を削減、ギリギリ199gに収めると書いてあり、びっくりした次第です。。
そのMavic Miniを、発売前にも関わらず、見れる、触れる、飛んでも見せます!っていう展示会があるというので、先々週になりますが、天皇陛下即位の儀で全国の警察が一堂に会する、超厳重警戒中の半蔵門まで行って来ました。
いろんな意味でドキドキしながら会場に入ると、早速ご対面!DJI Mavic Mini。
第一印象は平凡ですいませんが、すごく小さい、そして軽い、、軽いのは199gなので事前に分かってますね (笑)

比較してるのはiPhone 7です
iPhone と比較してもこの小ささ!
折りたたむと手の中に収まるサイズ感です。
質感も大変良く、トイドローンの範疇は超えてますね。素晴らしいです。
何より印象的だったのは”飛行音の小ささ”。
私はドローンの練習のために、Mavic Miniよりも、さらに小さなトイドローンを2機買って日々飛行させているのですが、この2機は小さいので音は割と静かなのです。そんな本気のオモチャドローンより、同等かさらに静かかもという印象を持ちました。
音が静かな点は、かなりのアドバンテージですね。
小型ドローン、撮影業務で使う場合の長所でまず思いつくのは、スタジオなどの狭い空間でも容易に使えるってことだと個人的には思うんです。
そのようなクローズドな空間で飛ばす時って、やっぱり音が大きいと怖いんですよ。。特に撮られてる側の人たちが。音が怖いと色々と気になっちゃって集中力も途切れるしね。演技にだって影響はあります。そういう点でも音が小さいというのは100点満点ですね。
じゃあ小さいことの短所って何?となると、まずは小さいから画質はどうなのとか、風に対して安定性に欠けるんじゃないの?とかは、代表的な懸念ポイントですよね。今回の展示会は室内だったことと、アプリが試作品で、撮影素材を取り込んで確認できるレベルではまだなく、短所になりそうな2大ポイントが残念ながら確認できずでした。
そこで、気になって仕方がなかったので、ネットをかなり検索しました。
https://www.drone.jp/column/20191112170202.html
<”DRONE JP”さんの記事が分かり易かったので、リンク貼らさせていただきます>
この記事で確認すると、画質、絵のトーンはセンサーサイズの小ささを若干感じさせるものではありますが、ある程度自由にフットワーク軽く撮影できるというアドバンテージを考えると、許容範囲ではないかと個人的には考えています。
そして驚いたのは機体の安定性。記事の内容と動画を見て判断するしかないのですが、強めの風が吹いてる状況でも、割と安定してる印象。もっとフラフラすると思ってました。
もちろん機体の小ささのせいで、操縦をより緩やかにしないと、機体がピーキーな動きをしがちなのは動画から見て取れますが、そこは技術でカバーするしかないとは思いつつ、外部の力からのリカバリー、姿勢制御安定度は小さいのにかなり優秀なのでは?
ぐぬぬぬ。。これは相当アリな印象です。
販売代理店のシステム5さんからの情報ですと、ほとんどの購入者の方が選ぶであろう、fly more comboはバッテリーの生産が遅れているらしく発売が少し遅れるそうです。
最後に、一応勉強して資格を取ってるのもありまして、良いことばかりでなく、注意点も書いておこうと思います。
航空法除外と言っても、実は他にもドローンに関連した規制が細かくありますのでとりあえず代表的なものを書いておきます
①空港周辺での飛行。高度150m以上の飛行
②小型無人機等飛行禁止法というものがあります。
国の重要施設、防衛施設、外国公館施設等、及原子力事業所の周辺地区上空の対象地域から300mの地域は飛行禁止です
③各公園などの条例
例えば東京都の都立公園などは全面的にドローンと呼ばれるものの飛行は禁止されています。飛ばす予定の場所の許可を調べて飛ばす必要があります。
④重要文化財保護法
重要文化財周辺の飛行は、200g以下でも許可を申請する必要があります。
⑤肖像権、個人情報保護法
インターネットの発展と共に、昨今問題になることの多い部分です。人が写ってしまっている画像の使用はグレーな部分も多く、配慮が必要です。私はこの部分に関しては、弁護士のところなどに勉強などに出かけていて、知識を深めている最中です。
⑥道路交通法
ドローンに関して、明確な規定があるわけではありませんが、公道上を使って離発着などをさせる時は、基本的には道路使用許可が必要と考えるべきでしょう。
⑦民法の適用
民放では土地の所有権として、その土地の上空もある程度の高度において、所有権を認めています。そのため、誰かの土地の上をドローンが通過する場合、土地の所有者の許可を取るのが望ましいといえます。ちなみに具体的に何メートルまで、と書いてるわけではないですが、マナーの観点から、意識して常識的な運用を考えるべきだと思います。④の肖像権の話も絡んでくるので、注意を払って撮影をするべきでしょう。ちなみに寺社仏閣などは私有地ですので、この法律が適用されます
⑧2020年東京オリンピック施設周辺での飛行禁止
代表的な例を挙げましたが、その他にも自治体の条例などで禁止されていたりする場合もあるので、注意が必要ですね。
ルールを守って、この素晴らしいトイドローン、楽しみたいですね!新しい表現や見たことない絵が撮れる可能性が多いに秘められた機材。ほんと夢がありますねぇー。
あー。使ってみたい、使ってみたい、使ってみたい。
最後に公式映像でも貼っておきます 笑