COLUMN

高画質なオンラインミーティングがしたい!

お久しぶりです。松本です。
このご時世、僕らの業界でもオンラインミューティングが増えています。
繰り返し続けていると、最初気にならなかったことが少しずつ気になってくることってありませんか?
僕は画面に写った自分の顔色が、リアルな自分のそれより、明らかに悪く見えることが気になって仕方なくなってきました。顔色悪いのはきつい。特に初めましての方と、画面越しのファーストコンタクトはちょっと自分が納得できないなと(目の前の画面に表示されている、中年の顔色が悪いだろうが、先方は全く気にされてないだろうけども 笑)。
でもね。
真面目に語ると第一印象は大切です。オフラインであろうと、オンラインであろうと〜!と声を大にして言いたいんです。ということで、GW期間を使ってトライした、高画質オンラインMTG化の方法を書きます。
”画質向上で自分の見える雰囲気を良くする”を目標に設定した時、まずは手持ちの1眼レフカメラ達の画質の特徴でもある、良い感じの被写界深度感を使えば勝てるはず(何にだ?)と考え、それを軸に検索しました。
大切なポイントは、設定画面表示を消した状態で撮影画像だけをパソコンに表示できる機種を使うってこと。専門用語ではスルー出しといいます。この部分が割と大事で、PC画面にカメラ繋げたまま、枚数とか色々出る文字要素を消せて、画像の部分だけパソコンに送れないと、そのまま会話相手の画面にも表示が出てしまうことになります。
次に、一眼レフカメラをパソコンのWEBカメラにするためにパソコンと接続させます。
メジャーな接続方法はHDMIキャプチャーボードという機材を使うことです。You Tuberがゲーム実況の画面録画とかに使ってる機材ですね。古いHDMIキャプチャーカードを机の奥深くから探し出してきてトライしてみました。これは古すぎて使えずに撃沈。
よし、新しいの買おう、アマゾンカモーン!とは中々なりません。割と高く(機能を満たすのは2万ほどから)、お前このためだけに買うの?→財布みる→いやないな、と自分会議でなりまして。第一印象が大事!と声高らかに宣言してもコスト意識は大切です。とりあえずここは保留。
ここで頭を抱えました。やっぱお金かけないと無理なのか。。。いやしかしUSBを使ってリモート撮影とか普通に可能なんだから、USBでも使えるんじゃないか、と考えてGoogleさんに聞いてみたらありました!フリーソフトでUSB接続からWEBカメラ化できるソフトが!
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/review/1249674.html
上の記事の通りです。詳しい使用方法は、上記のような素晴らしい記事にお任せして、リンクのみ貼らさせていただきます。トライされる方は自己責任でお願いします。なんと、このソフト基本は無料であります。元々Canonのカメラを意識して作られているソフトのようですが、自前のSONYのα7R4でも使えました。αシリーズはスルー出しできるのでお勧めカメラですね。ちなみにFujifilmのXシリーズは、僕の環境では無理でした。まあスルー出しできないので良いのですけどね。古いsonyのNEXシリーズも試してみましたが、カメラは認識しますが、上手く画像が表示されませんでした。シグマの最新カメラSIGMA FPもどうやら動くという情報が多いですよ。

Canonのカメラが、たまたま手元に今なかったのでまだ試しておりませんが、ソフトのサイトで色々と読んだところ、Canonのカメラには幅広く対応してそうでした。EOS kissでの成功事例も発見できてます。

https://github.com/v002/v002-Camera-Live/blob/master/CAMERAS.md?fbclid=IwAR3CxKLcLqEgRcxNf_tzeeLS2dMfcOrtGzpvQ-reGeWnij4ghTSHoWuuVi8

一応対応表です。参考に載せてるだけなので本当に動くかは自己責任でよろしくお願いします。

ということで、松本は自前の機材の中で使えそうな、SONY α7R4をチョイス。ちょっと贅沢なWEBカメラです。
さてと、、一件落着ですが、ここで記事が終わってたら、どこでもある、試してみた!のブログになり、あまり自分が書く意味はありません。
ここで考えました。映像と写真を撮って商売してるプロとして、より良くするために提供できるネタってのがあるだろうと。そこで機材庫を漁って出してきたのは、ライカMマウントのカールツァイス。ちょいオールドなレンズをつけて、ぽやっとさせ、さらにエモを狙うことに。そしてカラープロファイルもガチでいじります。

 

設定はレンズは開放1択で。そしてオールドレンズ特有の周辺減光をバリバリ効かせる。そしてカラープロファイルは、普段の撮影だと色を浅くするんですが、顔色を良く見せる!っていうのが大切なので、逆に彩度を高めに持っていくのがポイントです。*お肌が美しい方は、浅い方向でも素敵そうですが。

 

ね、周辺減光が良い感じじゃろ 笑?

ライティングに関しては、女子だと、Youtuber界隈で流行ってるリングライトはありかなと思います。しかし僕がやると、アイキャッチが可愛く入り過ぎるので却下(試しにやったけどキツかったのでやめました 笑)。絵がシャローフォーカスで良い感じなので、机にある普通の手元用のライトを顔に正面目に向けて、顔面照らすでOKであります!

この辺りはご自身の持っていきたい雰囲気で調整どうぞ。

news zero で 落合さんも、家からの出演時には、カメラのボケ感と映像の質感には拘ってるって言ってたから、この頑張りは正しいはず 笑。ちなみに落合さんはライティングはかなり暗めにして、後方のパソコン機器のインジゲーターが印象的に見える演出をしてらっしゃいましたね。かっこよかったです
このWEBカメラは、レンズ交換したらまた違うボケ感になるのですごく楽しいです。60年代のズミクロンとか使っちゃって、さらに不思議なボケ感とか、色々できちゃうし、レンズ話も盛り上がっちゃうかも 笑?
ちなみに最新版のZOOMはこのソフトに対応しておりません。がっくし。。他のメジャーなのは割といけました。後は、熱問題が課題として残ってます。USB給電の関係だと思いますが(αはUSBを刺すと自動的に電池に給電される)、1時間とか使うと熱くなりすぎますね。故障が怖いのであまり熱くなるようだと使えません。USB給電はオフにできるので、次回はそれでやってみて様子を見ることにします。
個人的にさらに試してみたいのは、iPhoneとかのアタッチメントで、ロモみたいなレンズにできるやつあるじゃないですか?あれを使ってみるのも面白いんじゃないでしょうか。iPhoneだともっと気楽にできるので、こちらも近いうちチャレンジしてみたいです。
この画質を直でみたい方は、是非僕にお仕事を 笑。空間を超えた打ち合わせで会いましょう!
*文章を書いてる日、Canonから公式のWEBカメラ化アプリが登場しました。まだBeta版ですが、こちらも試したいですね!
https://www.usa.canon.com/internet/portal/us/home/support/self-help-center/eos-webcam-utility/

*機材によってメーカーの想定外の使い方の場合があるかもなので、試される方はご自身の機材をお調べになって自己責任でお願いします。機材が熱を帯びる場合は注意してくださいませ。
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