COLUMN

感謝の30年と、これからの変化について。

緊急事態宣言が解かれたとは言え、まだまだ緊張感を持って日々を過ごさなければいけません。

T601も編集室にお越しになれないクライアント様、広告代理店様、制作会社様、関係スタッフの皆様と、

オンラインでリアルタイム映像プレビューができるシステムを運用するなど

歩みを止めないため、日々模索を続けています。

 

変化する世界。

 

誰も予想していなかった事態に直面し、それでも人は状況に対応して新しい生活様式を取り入れ、変化していきます。

withコロナ」の今と「afterコロナ」の未来は、明かにこれまでとは違う世界。

スペイン風邪とか明治維新とか世界大戦とか

世界を大きく変える出来事の時もきっと、人は大きく変化し対応してきたのでしょう。

時代は常にそうやって、変化を伴いながら進んでいくのだと

東京のランドマークが赤く染まる今、実感しています。

昨年の7月にT601の代表になるまで

自分が会社の代表になるなんて全く予想していませんでした。

私にとっても会社にとっても非常に大きな状況の変化。

今までとは見える景色が明かに違う中

エディター業とディレクター業、そして会社運営を並行して進め、まもなく1年を迎えようとしています。

 

感謝の30年。

 

この1年を通じて学んだことは

キャリアを積み上げて足し算ばかりしていると、その重みで動きが鈍くなってしまうということ。

代表の動きが鈍ければ、一緒に働くスタッフが働きやすいはずがない。

単純な足し算ではなく、変化しながら前進していく。

今こそ変化する時なんだと思います。

 

私、山田新司は

今年6月末日をもって「エディター」を引退させていただくこととなりました。

知識・経験ゼロのアルバイトからスタートし、エディターになってから30年。

仕事を「面白い」と30年も思い続けられたことを誇りに思っています。

諸先輩方、仕事を与えてくださったみなさま、そして映像業界に育てられ続けた30年でした。

感謝しかありません。

これからはみなさんに育てていただいたように

次の世代を育て新しい時代を築く一端を担っていきたいと思います。

自分でも驚くほどあっさりと、この変化を受け入れています。

「後悔」とか「やり残したことがある」などという感情は一切ありません。

きっとエディターという職業に正解やゴールがあるわけではなく

やってきたことが全てだからでしょう。

 

これからも。

 

「戦争の頃は大変だった」とおじいちゃんが語っていたように

「新型コロナの頃は大変だった」と語る日がきっと来るでしょう。

でもその前に

「自分がエディター だった頃は楽しくてしょうがなかった」と語る日々をこれから迎えます。

おそらく死ぬまで映像は大好きで、これからもずっと映像に関わり続けます。

そのアプローチの仕方を変化させて、さらに前へ進んでいきたいと思います。

お世話になったみなさま

エディターとしての30年間、ありがとうございました。

そして、これからもお世話になります。

今後ともT601を何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

T601株式会社 代表 山田新司

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