厳しく、生きにくく、みんな疲弊している。
新型コロナウイルスのせいにしたいことがいくらでも生まれてくる。
今はそんな時。
「新型コロナのせい」のほとんどはネガティブなものだけれど
前向きなことも世の中にはちらほらと有ります。
今日はT601の中にある前向きなアクションを少しご紹介します。ちょっと自慢話です。
「密」の壁。
受注していた仕事の延期・中止など
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、私たちの仕事・環境にも大きく影響が出ました。
中でも「密を避ける」という合言葉が、私たちスタジオ業には大打撃となったのです。
編集スタジオは密閉空間に多くの人が入って映像を仕上げる場所で
絵に描いたような「密」の環境。
幸いT601の編集室には大きな窓があり、換気は問題なくできるものの
そもそもスタジオに入るという行為を許さない世の中の空気感が
スタジオ業にとっては大きな壁となって仕事を妨げました。
「慣れ」を利用する。
新型コロナが世界に与えた大きな影響の一つに
「オンラインによるコミュニケーションの普及」があります。
驚くほど柔軟に人々はそれを受け入れ、凄まじいスピードで
画面の向こう側の人とのコミュニケーションに慣れていきました。
編集室に来ていただけないお客様と編集室を繋ぎ、映像制作の動きを止めないためには
この「慣れ」を利用するしかない。
そう考えた私たちは、仕事に影響が出始めてすぐに
オンラインリアルタイムプレビューのためのワークフロー開発に着手、
今年4月に「T601リアルタイムWEBプレビューサービス」の運用を開始しました。
おかげさまで高評価をいただき、編集室にお越しになれないお客様に
編集室の映像をお届けすることができました。
自慢話です。
私たちが開発したWEBプレビューのワークフローは「リアルタイム」と謳いながらも
編集室で再生した映像がお客様に届くまでに20秒程度のタイムラグが発生します。
良質な映像をお届けするためには止むを得ない遅延時間でした。
なので、できることはあくまでも「プレビュー」であり「編集作業」をオンラインで可能にするものではありません。
しかしこれでは編集室のオンラインサービスとは言い切れない。
編集室に来て作業をするのと同じ感覚で
遠隔地からの編集作業をオンラインで利用可能にする。
この目標を達成するため、緊急事態宣言発令中も解除後も開発の手を休めることなくテストを重ね
「タイムラグ1秒未満の低遅延」を達成することができました。
エディターが再生キーを押してお客様に届くまでのタイムラグが1秒未満なので、ほぼリアルタイムの感覚で映像のチェック、編集に対する指示をいただけます。
まさに私たちが目指した「編集室に来て作業をするのと同じ感覚」が実現したのです。
これ、自慢です。
低遅延であることもさることながら
諦めず更に進化することに努力し続けた弊社の優秀なスタッフこそ、私の自慢です。
新型コロナのせいで仕事が止まり
新型コロナのせいで世の中の価値観が変わり
新型コロナのせいでアイデアが生まれ
新型コロナのせいで出来た時間に開発を進められ
新型コロナのせいでT601に新しいサービスが生まれました。
本日、テストを兼ねて実際にお客様にご利用いただきました。
全く問題なく作業は進み、リリースに向けて大きな自信となりました。やったぜ!!
この新オンラインサービスの正式なローンチは8月を予定しています。
システムを根本から見直して高セキュリティ化を実現している点など、他にも自慢したいポイントや機能がありますが
詳細な情報については8月の正式リリースをお待ちください。
山田(・ω・)ノ